PDF OCR・検索可能化の仕組み
PDF OCRは、実際のテキストを持たないページ画像だけで構成されたスキャンPDFを、検索可能なPDFに変換します。ページ画像そのものはそのまま残し、認識した各単語の上に見えないテキストレイヤーを重ねます。結果をどのPDFリーダーで開いても、Ctrl+Fで単語を検索したり、段落を選択・コピーしたり、検索エンジンに文書をインデックスさせたりできるようになります。これらはすべて、単なるスキャンではできないことです。認識処理自体はtesseract.js(OCRツールで使われているのと同じセルフホスト型OCRエンジン)で行い、ページのレンダリングはpdf.jsで行います。どちらもすべてブラウザのタブ内で実行され、ファイルがアップロードされることはありません。
このツールは、できることとできないことを正直に説明します。レイアウトや表、フォントを再構築するものではなく、編集可能な文書への変換ツールでもありません。表示されるページは元のスキャンと同一の画像のままで、その見た目の下に見えないテキストレイヤーが追加されるだけです。認識精度はスキャンの質に左右されます。これはどのOCRエンジンにも共通する話で、200DPI以上、高コントラスト、傾きのないページが望ましいという指針が当てはまります。検索可能なPDFではなく、抽出したプレーンなテキストだけが必要な場合は、OCRツールを使えば.txtファイルが得られ、その用途にはより高速です。